シンガーソングライター&プロデューサーによるblog


by ontan

ハロウィン恐いよぉー、恐いよぉー!!

「ハロウィンは死んだ」フランス、反アメリカの潮流



>ハロウィンは古代ケルトのお祭りとも、アメリカの商業主義イベントとも言われる行事。フランスではごくわずかのあいだ流行したが、現在は死に絶えつつあるようだ。
「ハロウィンはほとんど死んでいる」と、『ル・モンド』紙は、コスチューム会社セザールの社長ブノワ・プセの発言を引用して報じた。彼はハロウィンの死を「反アメリカ主義の上昇に関連する文化的リアクション」によるものだとしている。
おもちゃ小売業ラ・グランデ・レクレ社のフランク・マタイスは、「2002年以来、私たちのハロウィン関連セールスは毎年半分になっています」と語った。
ハロウィンを商業主義的な好ましくない侵入行為とみなして反対する「ノン・ア・ハロウィン」と名乗る団体は、昨年その活動を終えた。


このニュースを見て去年書いた記事を思い出したので、追記して再びエントリー。



僕の周り(日本)では、だいぶハロウィンも定着して来たようで、盛んにパーティーなども行なわれているようだ。上手に地域振興などに結び付けて、まさに僕が下記に記したような”本質を骨抜きにした「日本版ハロウィン」”が展開されているなと思う。日本人は器用だ。



僕自身の気持ちは結構、このフランスの方々と一致している。僕は日本にハロウィンは不要と考えている。でも日本のハロウィンは最初から「別物として生きている」るんだろうな。そして、和魂洋才な我々はフランスの方々のようにアンチの動きをすることもないんだろう。

で、以下が去年書いた記事。

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クリスマスやバレンタインデーやら異国の祭りを取り入れるのが得意な日本人だが、ここ最近はハロウィンを定着させようとマスコミやメーカーなども力を入れているようだが、正直言って僕はなんか恐い。


まず「ハロウィン」自体が狂気とか死の雰囲気を持っているカオスな祭りであるということ。そもそも祭りというのは「日常の秩序をいったん破壊することで秩序を再認識させる」という側面を持つことはよく言われるのだが、ハロウィンは特にそういう側面を強く持つ祭りであるようだ。(死者の霊が家族を訪ねるというような部分は日本の御盆と対応させると確かに理解しやすい。)


しかし、僕のなんかしっくり来ないところというのは、ここで「いったん破壊」されようとしているものは、正統的なキリスト教の秩序であって、それを日本でやるのは違うんじゃないのかということだ。


クリスマスやバレンタインデーのような破壊・解体色のさほど強くない祭りならば、日本の文化の上に、プラスアルファして積み上げていけばいいのだが(これは日本人にとって十八番)、日本におけるハロウィンはいったい何を「いったん破壊」しようとしているのか、よく解らない。魔女とかゴブリンとか言われても知らん。普段禁忌として封じ込めていたものが現れるのではなく、意味不明なものが急に出現するだけだ。あんな見も知らぬカボチャのお化けに大きな顔させるくらいなら、水木しげる先生の御指導のもとに日本の妖怪達でも解放させてやればいいのに。(生ハゲ集団になって海外の一般家庭に乱入するのもいいかな?)


ま、どうせうまいこと本質を骨抜きにした「日本版ハロウィン」が他の外来行事と同様に出来上がってくるのだろうから、僕が熱くなる必要はないいだろう。ただこのグローバルな時代、こんな事だって起こってくる。



<ハロウィーン>仮装450人が3両占拠 JR大阪環状線


>29日夜、JR大阪環状線の電車にハロウィーン(今月31日)の仮装をした外国人ら約450人が乗り込み、大阪環状線は最大約8分の遅れが生じた。
>インターネットなどでの呼びかけで集まった一団とみられ、3〜5両目を占拠し、その車両には2時間以上一般の乗客が乗れなかったという。(中略)
>一団は駅で停車する度にホームに降りて騒ぎ、電車内でも騒いでいた。



この人達ってオリジナルなハロウィンそのままに秩序を破壊したわけだ。日本人はよくわからんまま、オロオロして困っているだけ。とても面白いニュースだと思う。


ハロウィンって恐いと思うんだけどなあ。アメリカでは射殺事件が起こったりもしたじゃない? もちろん銃の問題もあるけど、渾沌が生まれる所では人の死だって起こりやすいんだよ。僕の幼い頃には「さすがに日本ではそれはないだろう」なんて言葉がよく使われたけれど、もう最近ではそういう言葉も、もはや通じない時代になってきたじゃない?


僕は混沌っていうものには、かなりドキドキしてしまう。多分そういう要素にリンクできてしまう精神構造を持っているからなんだと思うけど、だからこそ恐かったりするんだよ。初期の村上龍の作品のように町が混沌と恐怖と狂気の中に叩きこまれていく様が目に浮かんで来てしまうのだ。



ハロウィン恐いよぉー!


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*それにしても、他のブログではキチンと論じている人が意外と少ない。読んで面白かったもの、読む価値あると思うものを選んで貼っておきます。


転ぶ賢者様

Pagan(異教徒)の説話

きょうのわたくし


**追記
「お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ」の少年2人、撃たれる


イタリアでもハロウィンに関連した事件が起こりました。

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by ontan | 2005-10-30 11:15 | 主張