シンガーソングライター&プロデューサーによるblog


by ontan

…ま、まさか、埋めないよね!?

アイガモが陽性反応 大阪、インフルエンザ


環境にも優しく可愛らしいアイガモ農法は僕もテレビなどで見て知っていたが、このアイガモは食肉用らしい。皇居のお堀のカモはまた違う種類だっけ?


鳥インフルエンザのせいで、たくさんのニワトリが「処分」となった記憶も新しい。あの大量のニワトリが殺されていく映像を見て、なんだか可哀想な気持ちになった。いや、確かに生きていたとしても人間に食われたりするんだろうけど、志し半ば(?)で袋詰めにされて生き埋めにされるのを見るのは心が痛む。(絶対に昔のウルトラマンだったらこいつらは怪獣化するだろうと確信した。)


こうするより他に方法がないんだろうな…。そんなことを思っていたら昨日、ちょうどスカパーで「帰ってきたウルトラマン」の再放送でバリケーンという怪獣の回が放映されていた。脚本は実相寺昭雄。台風が変異して生まれたような怪獣(見た目はクラゲ)の回なのだが、郷秀樹(帰マン)はこの回に限って頻りに「自然の出来事は自然に任せればいい」「人間の尺度で測ってはいけない、自然は偉大だ」「新しい自然の姿」と妙に哲学的なことを言う。(確かにこの怪獣のおかげで、東京の光化学スモッグが無くなった。)郷に対してMAT隊長伊吹は「変わっていく自然にも対処しなければならない」と郷を諭す。


結局この台風怪獣は都会を嵐に叩き込むが、ウルトラマンが自らクルクル回転して吸い寄せて宇宙へポイする荒技によって退治されてしまう。この話のラストシーンは「東京一帯にスモッグ注意報が出た」という知らせを受けた岸田、郷両隊員のやりとりで終わる。


岸田「怪獣去ってまた一難か」
郷「今度は自然の力じゃありませんよ」


鳥インフルエンザが新たな自然現象であるとすれば、われわれは「変わっていく自然にも対処しなければならない」のだろう。それじゃあ、もしかして今度はカモを埋めることになるのか? で、さらに次には何を埋めるのだろう? そうしていって最後に埋められるのはいったい何だろう? なんて考えていたらえも言われぬ恐怖感に捉えられた。もしかして郷の言うように「自然の出来事は自然に任せればいい」のかもしれない。でも、そうしたら逆に淘汰されてしまうのは人間の方かもしれない。


…とにかく共生の象徴のようなアイガモを人間様が生き埋めにすることになったりしたら、そんなシーンは皮肉極まりないよなあ。

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by ontan | 2005-11-01 02:23 | 主張