シンガーソングライター&プロデューサーによるblog


by ontan

ヒエラルキー型社会の終焉

「株」問題を論議 プロ野球オーナー会議 


どうも野球界再編にまつわるニュースは止む事無く熱い。プロ野球自体にはもう興味を失った僕だが、ついついこの手のニュースは気になる。同じような感覚の人も多いのではないだろうか。やはり、「古い体制」
と「その次の時代の何か」のぶつかりあっている様が人々が興味をそそられる部分ではないかと思う。


楽天・三木谷氏の対応に注目


このニュースの中で問題にされているのは、楽天がベイスターズとゴールデンイーグルスの両方の株を持っていることなのだが、実はそれを言ってしまえば、他にもそのような例は枚挙に暇が無いようだ。



>球界でも、阪神電気鉄道の筆頭株主である村上世彰(よしあき)氏率いる村上ファンドは、TBS株と西武鉄道株も保有(9月末時点)。西武ライオンズの親会社のコクドと西武鉄道は経営統合する計画で、村上ファンドがライオンズに支配権を持つ可能性がある。その村上ファンドには、オリックス・バファローズの親会社のオリックスが出資している。

>ベイスターズ買収に意欲を示すUSENは、既存のテレビ局との株式持ち合いも検討しており、やはり二重支配の可能性が生じる。広島東洋カープの買収を検討しているとされるライブドアにはフジテレビが出資。ライオンズ買収に一時意欲を示し、西武ドーム(埼玉県)の命名権を獲得した通信関連サービスのインボイスには、福岡ソフトバンクホークスの親会社、ソフトバンクが業務提携の一環として約5%を出資するなど、球団の親会社の資本関係は野球協約だけで規制しきれなくなっている。


結局の所、社会の体制、世界の仕組み自体が変化しているということなのだろう。もはや神様、オーナー様、将軍様、大国様が、たかが選手やら下々の民や劣等国を支配するヒエラルキー型の構造が崩れて始めているということだ。(もちろん、旧体制はまだまだ健在だが。<渡辺読売会長>「楽天は敵対的買収」「協約で上場禁止を」 )これは何も野球界だけではない。例えばインターネットで複雑に繋がりあったネットワークには、もはや、始まりも終わりなく、出口の見えない世界が出来ている。ソーシャルネットワーキングなどは明らかに、会社やら家族の上下関係を伴う系図・ヒエラルキー型ではない複雑に絡まりあった世界のモデルをそこに提示している。


いろいろな企業、出資者、選手、ファン、地域コミュニティなどいろいろなものの交差する所にチームが、そして何らかの「イベント」が、生まれて来るべき時代が来ているのではないか。そこでは「誰が偉い」ということもなく、「誰のもの」ということもない。


そしてこの手のニュースを眺めている人達も、何となく「ヒエラルキー型の崩壊」という匂いは感じとっているのだろうと思う。ただ、それを受け入れられるかどうかは別だ。これをワクワクしながら見ている人もいる一方で、「権威を持った中心」を失う世界にどことなく恐怖を感じている人もいるだろう。いや、もしかしたら、体制の言いなりになるのが大好きな日本人はかなりの数の人がそちらのタイプなのかもしれない。(それでもなお「恐いもの見たさ」でこの手のニュースを見ているのかもしれない。)


この前まで「選手会長」だった古田が「選手兼任」という形で監督に就任したのも、まさに「ヒエラルキーの崩壊」を象徴している気がしてしまう。早速、いろいろと新しい動きを起こしているようだ。


古田ITプロジェクト発進!ファンとの距離縮め神宮を満員に


成功するかどうか、これがベストな形であるのかどうかは、僕には分らないが、応援したい気持ちにはなった。異業種、ファンを巻き込んでの新たなる動き。「複雑に絡まりあったネットワーク社会」にまさにふさわしいことなのかもしれない。

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by ontan | 2005-11-04 04:14 | 主張