シンガーソングライター&プロデューサーによるblog


by ontan

意味なきアンケート

夢のためフリーターも 学生4割肯定、親は否定的



正直言って、ポイントがズレている気がする。昔からいわゆる「夢追い型」のフリーター的な立場の人ってのはいた。80年代後半からは「フリーター」という名が付いたが、それ以前にも「食えない」「不安定」な職種や収入でなんとかやりくりしながら、将来を模索しながら道を切り開こうとする人はいたのだ。もちろんそいつらは親に心配かけた親不孝者であったことは間違いない。その中からある者は夢をつかみ、ある者は軌道修正しながら生き延び、またある者は堕落していった。それ自体は時代が過ぎてもいろいろな形で残っていく現象であって今後もそういうタイプの者は存在していくだろう。


逆に言えば、好きでやってんだからそいつらは放っておけと思う。一旗あげようが、野垂れ死にしようが東洋大学の知ったことではない。


でも東洋大辺りにおいて一番問題にしなければならないのは、「正社員になりたい」のに「フリーターにしかなれない」という人達をどうするかじゃないの? 今僕の手元に「プレジデント06・5・15号」があって、「学歴と給料」という特集記事が載っている。この本の「給与偏差値ランキング」という資料によれば、東洋は100校中、90位。(ちなみに65位が専修大、71位が駒澤大。1位一橋大、2位東京大、3位慶応大だ。)中堅私大の就職が苦戦しているのは明らかで、上位私大との格差ということがプレジデント誌によって指摘されている。



東洋大は他大に比べて「夢追い人」が多かったりするのかな? もしそういうことであるなら、今あえてこの時代に「夢追いフリーター」について論じる意味もあるのだろうが、あまり僕はこのアンケートに意味や斬新さは感じない。この「新入生親子アンケート」とやらは何を目指して実施され、そのアンケートが他にどんな項目が挙げられていたのだろう? たとえば「夢が無いからフリーター・ニート」というタイプの人達の存在についてはこのアンケートはどう扱っていたの?


それでも「フリーター」とか「夢追い」とか言うキーワードに反応して熱くなって論じているブロガーの方は多いようで、このニュースにもたくさんトラックバックがついている。まあ、書きやすいネタだからね。気持ちはわかる。僕も便乗して久しぶりに書いてみたよ。

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by ontan | 2006-05-02 14:39 | 主張